2015年11月11日

馴致実習での担当馬

研修の上半期も終わり、下半期が始まってから早くも1か月が経ちました。
そんな中、この1か月の内の3週間、私はJRA日高育成牧場で馴致実習をさせていただきました。

さてここで、『馴致』という言葉に疑問を持つ人もいるかと思います。
簡単に馴致について説明したいと思います。
馴致とは、これから競走馬としてのデビューを目指そうとしている馬(主に1歳馬や当歳馬)に人が触れたり、物に馴らしたりという作業の事をいいます。特に、1歳馬の鞍付けをいうことが多いかもしれません。
今回は1歳馬を馴致するところを実習させてもらったので、この3週間で担当となった馬達について説明していこうかと思います。

私達の馴致実習が始まった頃、牡馬の馴致(鞍を装着し、人が乗るところまで)が終わっており、走路での騎乗馴致が行われていました。牝馬についてはまだ1頭も馴致が行われていないところからの実習スタートとなりました。

担当した牡馬の一頭は、左手前が出にくい馬で、ランジングや騎乗の最中もなかなか出ませんでした。しかし、人の声にとても反応が良く、歩法の変換などは他の馬以上に早く行うことができるような馬でした。

牡馬の2頭目はかなりヤンチャで、他の馬と比べて色々なものに対して嫌がるそぶりを見せたりと我儘なところがある馬でしたが、とても理解力のある馬で、だんだんとやってはいけない事を馬自身が理解し、メリハリの付いた調教ができるようになっていきました。

牝馬の1頭目は最初に見学を主にさせていただき、馬が馴れてきたところでランジングなどもやらせていただきました。1つ1つの事柄に対しての吸収力がすごくあって、教えた事柄をすぐに理解してしまう馬でした。他の馬よりも1歩先の調教を行うことが出来ていたので、かなり優秀な馬だったと思います。

2頭目の牝馬は、1頭目の牝馬とは真逆で、教えたことに対してなかなか納得せず、人の指示に対して、スムーズにできないところがありました。叱られてもあまり意に介さないような馬でしたが、馴致が進むにつれて理解力も付いてきて、馴致の終盤には我儘な性格も良くなりとても良い状態になりました。

この実習を通して、馬を見ることの大切さ、人と馬との関係を作ることの難しさを学びました。そしてまた、一から馬との関わり方を見直していきたいと思いました。
(O・M)